昨年、積み立てNISAを始めました。まとまったお金が少しあるのでので、一括投資してしまおうか迷っています。しかし現在は二十年ぶりという円安。今一括投資していいのかな？
今回は、まとまったお金がある場合、積み立て投資と一括投資どちらが良いのか？
今の円安で一括投資してもいいタイミングなのか？
を考えてみたいと思います。
積み立て投資と一括投資、どちらが良い
まとまったお金がある場合には積立投資と一括投資、どちらが良いのかいろいろな投資の参考文献をもとに調べてみました。
答え
初心者で不安が大きい人は積み立て投資。
しかし、２０年以上の長期の投資が前提である場合は、実際には一括投資のほうが将来大きなプラスになる可能性が高い。（投資に慣れていて、大きなマイナスが出ても不安を感じない人しかチャレンジしないほうがいい）
さまざまな有識者による文献によると、
そもそも今後の株価は良そうできない。また長期で見た時には世界経済は成長していくため、株価は上がっていく。短期的には株価は下降する場合もあるが、上昇を取りこぼすほうがもったいない。そのため、できるだけ早く投資を行うことが大切。
だそうです。
2018年10月～2023年８月のeMAXISSlim全世界株のチャートを見てみましょう。タイミングによってはマイナスの損失があることはしばしばありますが、大きく値上がりするタイミングが何度かおとずれているのがわかります。直近では2022年から成長がほとんどなかったのが、2023年４月以降に急上昇しているのがわかります。
実は私が投資信託を始めたのが2022年8月でした。そこから長い間、プラスとマイナスを繰り返すサイクルが続いていました。当時、ロシアとウクライナの問題が勃発したこともあり、大きな金額を投資にぶつけることにためらっていた私は、積み立て投資という形で様子を見ることにしました。
ところが突然、基準価格がみるみる上がって15％ほどの利益が出たのです。今がチャンスと9月に入ってすぐに数十万円を追加。がすでに遅し、この一か月最大で10％の損失が出てしまう事態になりました。
投資信託は急上昇のタイミングを逃すのはもったいない。有識者が言っていたことは確かに正しいことがわかりました。後悔しないためにも、まとまったお金は早めに投資したほうが良いなと思いました。
実はこの時、一時的に円安に動いていた為替も2023年1月以降みるみる上がってきていたことにも今気が付きました。
円安の今、一括投資していいのか
一般的には、一括投資を考えるべきだったことはわかりましたが、この円安の時にその一括投資をしていいのか、やはり不安なので考えてみます。
まず現在1ドル150円であったとします。これが近い将来1ドル100円になるかもしれません。その場合、100/150＝0.666… つまり66％に資産が減少→33％の資産が減ってしまうことになります。
一方、全世界株の場合の平均利回りは5％として5年間運用した場合を考えます。1.06^5=1.338。つまり資産は1.338倍に増えることになります。
5年の間に為替が0.666倍に減り、株価が1.338倍に増えたとすると0.89倍となります。
これはかなり条件が悪い場合を想定しました。ほかにもいろいろ計算してみました。
上の表で赤く見えれば、利益がプラスになり、青く見えているところは利益がマイナスになってしまったことを示しています。
下落率にもよりますが、最悪を想定すると回収に数年を要してしまいそうです。しかし為替が下がるのを待つと数年の投資機会を逃してしまいますし、為替も、その後どうなるのかは分かりません。
そんなことを考えると、まとまったお金は、２～３年間は毎月の投資額を増やし積み立て投資行うことで、当初の余剰金を投資していき、この2～3年の間に円高に振れた時は残りの額を一括投資するのが良いのではないかと筆者は考えました。
今回は筆者の失敗をもとに、投資の仕方を考えてみました。参考になれば幸いです。
